VOL. 00について


 

【第1部】おはなし会

 

韓国語の翻訳への道、そして韓国の物語

 

話し手:バーチ美和

聞き手:渡邉裕之

  

日時:2024年9月16日(月・祝)

会場:かえるの学校(東京・大森)

参加者:奥光子・貝柱・長谷川万里絵・物畑カロ

 

【第2部】交流

 

LINEオープンチャットを開設し、テーマ別に4つのサブルームを設けて、参加者・講師を交えて交流しました。

 

期間:2024年9月21日(土)~10月10日(木)

サブルーム:

①ハッケンの部屋:そうだったのか! (置塩)

②オカワリの部屋:もうちょっと聞かせて (渡邉)

③トドケルの部屋:どんどん潜っていく (大西)

④ヒトヤスミの部屋:お茶でも一緒に (渡邉・大西)

*( )内はファシリテーター

 

【第3部】執筆

 

第1部のおはなし会および第2部の交流で「語られたこと」を「受け止める」「考える」「展開する」「伝える」ことを意識しながら、Googleドキュメントを用いてテクストを執筆。編集・校正サポートを経て、特設サイトに掲載するテクストを完成させました。

 

期間:2024年10月11日(金)~12月1日(日)

①第1稿執筆期間:10月11日(金)~10月25日(金)

 コメント期間:10月18日(金)~10月26日(土)

②第2稿執筆期間:10月27日(日)~11月4日(月・祝)

③編集・校正サポート期間:11月5日(火)~12月1日(日)


 

「きく・はな・かい」の2カ月半

 

渡邉裕之(かえるの学校講師)

 

 

「きく・はな・かい」は「聴く」、「話す」、「書く」の3つのパートで構成されている約2カ月半の時間を費やしたプロジェクトです。

 

 まずは、言葉を「聴く」会からスタートしました。

 2024年9月16日(月・祝)、大森かえるの学校に集まったのは、講師3人(大西寿男、置塩 文、渡邉裕之)に、卒業生の有志たち数人から成るスタッフの面々、そして学校のメーリングリストでの募集に応じてくれた参加者の女性4人です。

 インタビュイーとしてお招きしたのは、韓国語翻訳者のバーチ美和さん。インタビュアーは文章教室の講師、渡邉が担当しました。バーチさんに、ご自身が訳した本を紹介してもらいながら、韓国女性の労働状況や、日本の女性を励ます言葉などの話もしていただきました。

 その後、ボールを使ったゲーム的な仕方で、参加者がランダムに自由にバーチさんに質問する時間を設けました。こうして時と場をみんなで共有しました。

 

 さて「きく・はな・かい」は一転してデジタル・ステージへ。具体的にはLINEのオープンチャットを使った「話す」体験の共有となります。

 9月21日、4つの部屋をチャット空間に設置。それぞれの部屋には、見守りをする係がいて、校正教室の大西、テープ起こしワークショップの置塩、そして渡邉が担当しました。参加者は思い思いにそれぞれの部屋に赴き、バーチさんの話やその他のことについて、ひとりごとや感想をつぶやいたり(書き込んだり)、参加者同士、講師と話したり(書き込んだり)するのです。そうして書き込んだり、それを読んだりする中から自分の言葉を見つけていこうというのが「はな」の会でした。

 

 そして今度は「かい」の世界です。いよいよ言葉を「書く」作業に入ります。

 スタートは10月11日、テクストのテーマは、「きく・はな・かい」での体験。執筆は、Googleドキュメントを用いて行われました。

 執筆期間は2段階に分かれており、前半は執筆者がテクストをまとめていく作業の時間。渡邉がGoogleドキュメントのコメント機能を使ってアドバイスするという方法で行われました。後半はテクストを最終的な形に練り上げていく時間。大西が新しくレイアウトした仮ゲラを作成、それを基に大西がPDFに校正を示し、コメントの応答も含めてサポートし、各自がテクストを仕上げていきました。

 参加者のテクストがそれぞれ完成を迎えるとともに、11月末、3段階の体験を通じて言葉を考えていく「きく・はな・かい」のプロジェクトは終了しました。